万能調味料の無添加だし

出汁（だし）とは、料理に「うま味」を加えるために鰹節や昆布などを煮て出した汁の事をいいます。素材によって水から浸しておくもの、素材を入れたら火を止める、など素材により注意が必要です。中国料理や西洋料理などでは豚骨や鶏ガラ、お野菜などを長時間煮込んでだしを取りますが、日本料理のだしは風味を大事にするため煮詰めてはいけません。日本料理は、だしに加え、塩、みそ、しょうゆ、酢、みりん、酒、砂糖などの調味料と合わせて料理の味を生み出します。
そもそも「うま味」とは、人間が感じる基本五味「甘味、酸味、塩味、苦味、旨味」の一つで、砂糖をなめると甘い、塩はしょっぱいと感じることと同じように、舌に触れると「うま味がある」と感じる味の一つです。老若男女、おいしいと皆が好む味覚です。昆布に多く含まれるアミノ酸の一種「グルタミン酸」、鰹節に含まれる「イノシン酸」、干ししいたけには「グアニル酸」。貝類には「コハク酸」など、これらのうまみ成分は合わさることで相乗効果を生み、より強く深いうま味を引き出します。