島原「そうめんの山道」では、国産小麦100%の手延べ素麺・うどんの製造、無添加だしパックの販売・通販・卸を行なっております。
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当家では創業当初より国産小麦の安全性と食味の良さに魅かれ、国産小麦を主原料に手延べそうめん、手延べうどんを製造してまいりました。当時は現在のような二次加工特性まで考慮された高品質の品種は少なく、「伸びない、コシない、茹でのび早い!」など、手延べ麺に向いているとは決して言い難く、試行錯誤の連続でした。今では品種改良も進み、製めん適性も改善されたおいしい小麦が日本各地で作付け・収穫されるようになってきました。
「もっとおいしい麺を作りたい。」この一心で作り続けてきた国産小麦100%の手延べそうめん、手延べうどんは、モッチリとしたコシに、ほんのり小麦香るやさしい麺です。ご贈答用に、またご自宅用にもおすすめです。
日本での年間小麦消費量は、加工用、飼料用も含めると概ね600万t~640万tが消費されています。そのうち粗食料用としては約83%前後、国民一人あたり約31kg~33kg程の小麦粉(小麦粉製品)を消費しています。日本人の主食・お米の年間消費量が一人あたり56.9kg、小麦・32.7kg(平成25年度、農林水産省/食料自給率に関する統計)ですから、お米の半分以上に相当する小麦製品を消費していることになります。
これだけ消費されている小麦ですが、国産小麦の消費量は全体の10%程度しかなく、国産小麦自給力強化が求められています。しかし現状は農業従事者の減少と狭小農地による生産費高に加え、海外から高品質の小麦が安く輸入できるため、なかなか作付け面積が増えないという状況です。
平成20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | |
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作付面積(万ha) | 20.88 | 20.83 | 20.69 | 21.15 | 20.92 | 21.02 | 21.26 | 21.31 |
収穫量 | 88.12 | 67.42 | 57.13 | 74.63 | 85.78 | 81.17 | 85.24 | 100.40 |
※農林水産省/作況調査より
平成27年産の都道府県別にみる生産状況を表にしてみました(農林水産省/作況調査より)。全体のほぼ6割弱を占める北海道を主に、福岡県、佐賀県と続いています。北海道が抜きんでて作付けが多いのは広大な土地であることも一つの理由ですが、ほとんどが畑作地帯であるため年二回の輪作が可能です。その他多くの都府県では水稲の転作として小麦が作付けされるため、大きく差が開いています。
順位 | 都道府県 | 作付面積(ha) | 作付割合(%) | 収穫量(t) | ||||
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1 | 北海道 | 122,600 | (約) 57.5 | 731,000 | ||||
2 | 福岡県 | 15,200 | 7.1 | 46,700 | ||||
3 | 佐賀県 | 9,850 | 4.6 | 29,800 | ||||
4 | 滋賀県 | 7,190 | 3.3 | 17,800 | ||||
5 | 三重県 | 6,340 | 2.9 | 16,900 | ||||
6 | 群馬県 | 5,580 | 2.6 | 23,500 | ||||
6 | 愛知県 | 5,580 | 2.6 | 21,200 | ||||
8 | 埼玉県 | 5,060 | 2.3 | 21,200 | ||||
9 | 熊本県 | 4,900 | 2.2 | 13,600 | ||||
10 | 茨城県 | 4,670 | 2.1 | 15,400 | ||||
その他 | 26,130 | 12.8 | 66,900 | |||||
合計 | 全国 | 213,100 | 100(%) | 1,004,000 |
※農林水産省/作況調査より(平成27年産「小麦」)
日本では昔から和麺(日本めん)用の中間質小麦が多く生産されてきました。それは日本の風土・気候に適した品種だったからです。今後、国産小麦の消費量を増やしていくためには、需要の高い、パン・中華めんに適した高たんぱく種・硬質小麦の生産拡大が重要です。
小麦は大きく分類すると「秋まき小麦」と「春まき小麦」があります。秋まき小麦は秋に種子をまき越冬し、翌年の晩春(初夏)に収穫期を迎えます。春まき小麦は春に種子をまき、秋には収穫するという非常に短い期間で収穫できます。一般的に春まき小麦の方が高たんぱく種です。品質・単収においては、排水性の良い畑地で生産した小麦の方が高品質・高単収です。
畑作地がほとんどの北海道では率先してパンや中華めん用に、高たんぱく種の春まき小麦の作付け拡大に取り組んでいます。しかし、季節がら高温や降雨などの気象変化を受けやすく、思ったように単収や収益が上がらないというのが実状です。その他多くの都府県では田地による水稲の転作として秋まき小麦が作付けされます。秋まき小麦は収穫期が水稲の植え付け期と重なるため、作付けが敬遠されがちなのです。また、小麦以外の野菜等を生産した方が収益性に勝っているというのが現状です。これらの諸問題を少しでも改善し小麦自給力を高めていくためには、小麦収穫期と水稲植え付け期が重ならないよう水稲晩生品種の育成、高品質化に向けた水田地の排水性向上土地改良、団地的農地利用による効率化が課題です。
現在、国では農業者(対象要件あり)へ、水田二毛作を利用した対象作物(麦、大豆、そば、なたね等の自給率向上戦略作物)作付けに「二毛作助成交付金」や、生産コストと販売額との差額を交付する「直接支払交付金」などの制度を設けて、食料自給率向上へむけた様々な措置が講じられています。(平成28年)
小麦・小麦粉の基礎知識
めん類は、私たち日本人が千年以上も前から食してきたものです。国産小麦のほとんどは中間質小麦であり良質のでんぷん質を含み食味・旨みに長け、和麺(日本めん)によくあったものです。しかしその一方、製めん加工適性は優れているとは言い難く、特に手延べ製法による二次加工性は熟練の技術を要します。和麺には手打ち、手延べ、素麺、うどんなど多種多様であり、地域によって「おいしい」という評価の基準も異なりますが、一般的な麺の評価基準を列記してみました。
お米にも「コシヒカリ」、「ササニシキ」、「ゆめひかり」、「あきたこまち」等の品種があるように、小麦にもいろんな品種があり特徴が異なります。日本は南北に長く地理的条件・気候風土の違いから、同一品種でも生産地によりかなり違ったものになり、収穫年度でも品質のばらつきが大きいという課題があります。現在、日本で一番多く作付けされている小麦は、北海道の「きたほなみ」という和麺にとても適した品種です。日本めんに最も適していると言われるオーストラリア産ASW(オーストラリア・スタンダード・ホワイト)にも劣らない品質として高い評価を受けています。時代とともに耐病性、単収に優れた良質の小麦品種が開発されています。都府県でも「チクゴイズミ」、「きぬの波」、「イワイノダイチ」、「あやひかり」など新しい品種が栽培されています。また、パン・中華めんに適した「春よ恋」、「ゆめちから」、「キタノカオリ」、「ニシノカオリ」、「ミナミアノカオリ」、「ちくしW2号(ラー麦)」などの硬質小麦も普及しつつあります。このように近年では日本の気候・風土に適した品質の良い新品種小麦が次々開発、作付けされています。
国内産小麦100%で手延べ麺を作るには、利用する目的、理想とする食味・食感に合った小麦を選定する知識、高度な製麺技術が必要です。当家では、創業当初より国産小麦、国産素材にこだわった麺作りを行ってまいりました。おいしい、こだわりの無添加・手延べそうめん、手延べうどんをお買い求めの折には、豊富な実績と経験をもつ当家の通販をご利用ください。
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